【2026年版】GIGAスクール構想 第2期とは?いま学校で起きていることと家庭の準備

【2026年版】GIGAスクール構想 第2期とは?いま学校で起きていることと家庭の準備
目次

こんにちは。現役IT講師のきっちゃん先生です。

2024年までの「GIGAスクール構想(第1期)」で、小中学生に1人1台のタブレット端末が配られました。そして今は第2期が進んでいます。

「結局、学校で何が変わったの?」 「うちの子、ついていけているのかしら?」

そんな声を、教室でもよくいただきます。この記事では2026年時点の状況を整理してお伝えします。

この記事で分かること

  • 第1期と第2期は何が違うのか
  • 子供のAI利用は、データで見ると実際どこまで進んでいるのか
  • この先、2030年に向けて何が起きるのか
  • 家庭で準備できること

第2期は「配る」から「使い倒す」へ

第1期のテーマは、はっきりしていました。端末を配ることです。

新型コロナの影響で前倒しになり、短期間で全国の小中学生に1人1台が行き渡りました。ただ「配ったけれど、あまり使われていない」という声も各地から上がりました。

第2期のテーマは、そこから一歩進んで使い倒すことです。大きな変化は3つあります。

1. AIドリルによる「個別最適な学び」

これまでの「クラス全員が同じ宿題」から、AIが子供の得意不得意を分析してその子に合った問題を出す形へ変わりつつあります。

苦手な子は基礎からじっくり、得意な子はどんどん先へ。同じ教室にいながら、違う問題に取り組むことができます。

2. 協働学習の進化

Google Workspace や Microsoft 365 などを使い、クラスの友達とリアルタイムで意見を共有したり、一つの資料を一緒に作ったりする授業が増えています。

「まとめ役の子が全部やる」だったグループ学習が、全員が同時に手を動かす形に変わってきました。

3. 端末の更新

第1期に導入された端末が古くなり、性能の高いものへの入れ替えが進んでいます。

地味に見えますが、これは大きな変化です。動作が遅くてイライラするという状態は、子供が「パソコンは面倒なもの」と感じる一番の原因だからです。


データで見る:子供のAI利用はどこまで進んだか

ここで、実際の数字を見てみます。

ベネッセコーポレーションが2024年6月に小学3〜6年生とその保護者1,032組に行った調査では、こうなっています。

割合
生成AIを知っている小学生 23%
そのうち使ったことがある 70%

ここは読み方に注意が必要です。

「7割が使っている」と読んでしまいそうになりますが、そうではありません。70%というのは「知っている23%」のうちの70%です。

小学生全体で見ると、使ったことがあるのは約16%。おおよそ6人に1人という計算になります。

この数字をどう受け止めるか

「まだ16%なら急がなくていい」とも読めますし、「もう6人に1人が触っている」とも読めます。

私は後者だと考えています。教室で見ていても、興味を持った子は驚くほど早く使いこなします。そしてクラスで最初に始めた子が、周りに広げていくのが実際の流れです。

なお、この調査は2024年のものです。それから2年が経ち、体感ではもっと増えています。


この先の話:2030年に情報教育が「教科」になります

第2期の先には、さらに大きな変化が控えています。

2026年7月、文部科学省の会議で次の学習指導要領における情報教育の拡充案が示されました。

  • 小学校:3年生以上の「総合的な学習の時間」に「情報の領域」を新設
  • 中学校:技術・家庭科を再編して「情報・技術科」を新設

はじまるのは小学校が2030年度、中学校が2031年度から。つまり情報を扱う力が、算数や国語と並ぶ正式な勉強の一部になるということです。

くわしくはこちらの記事にまとめています。

国はAIを「禁止」する方向ではありません

「学校はAIを制限したいのでは」と思われるかもしれませんが、公開されている資料はむしろ逆を向いています。

2024年12月に文部科学省が出した学校向けの指針は、「人間が中心であること」「情報を使いこなす力を育てる視点で考えること」の2つを柱にしています。さらに2026年8月には、中学校の先生向けに研修動画や教材をまとめた特設サイトも公開されました。

このあたりは別の記事で詳しく扱っています。


家庭でできる3つのサポート

学校の変化に合わせて、家庭でできることを3つ挙げます。どれもお金はかかりません。

1. タイピング練習

地味ですが、いちばん効きます。

第2期では端末を使う時間が増えるため、入力が遅いだけで授業についていけなくなることがあります。ゲーム感覚でできる無料サイトで十分なので、少しずつ慣れておくと差が出ます。

2. ネットの良い面と悪い面を、一緒に話す

「危ないから使うな」ではなく、一緒に考える姿勢が大事です。

文部科学省が公開している情報モラル教育ポータルサイトには、子供向けの動画教材が無料で置かれています。短いものを1本見て感想を話すだけでも、会話のきっかけになります。

3. 「今日は何を作ったの?」と聞く

端末を持ち帰った日は、使ったかどうかではなく、何を作ったかを聞いてみてください。

「動画を見た」で終わる日もあれば、「発表のスライドを作った」と返ってくる日もあります。作ったものについて話すことが、そのままアウトプットの練習になります。


まとめ

  • 第1期の「端末を配る」から、第2期は「使い倒す」フェーズへ
  • 変化の柱はAIドリル・協働学習・端末の更新の3つ
  • 子供の生成AI利用は、2024年時点で小学生全体の約16%(「知っている23%」のうち70%)
  • 2030年度以降、情報教育が正式な教科・領域になります
  • 国の方針は禁止ではなく、情報を使いこなす力を育てる方向
  • 家庭でできるのはタイピング・対話・「何を作ったの?」の3つ

AIやデジタルの道具は、あくまで道具です。それを使いこなして自分で考え、作り出す力を育てることが、これからいちばん大切になります。

まずは保護者の方が新しい学びに興味を持って、前向きに見守ってあげてください。


参考資料

  • 文部科学省「GIGAスクール構想の実現について」:ページを見る
  • ベネッセコーポレーション「生成AIの利用に関する調査」(2024年7月発表、小学3〜6年生と保護者1,032組):プレスリリースを見る

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