「子供がパソコンを使ってくれない」時の対処法&最低限やるべきセキュリティ設定
目次
「将来のために」と奮発してパソコンを買ったのに、子供はSwitchやスマホばかり。 パソコンはリビングの隅でホコリを被っている…。
これ、実は「あるある」なんです。 今回は、「なぜ子供はパソコンを使わないのか?」という原因の深掘りと、「使う前に親がやるべき設定」の2本立てでお送りします。
子供がPCを使わない3つの理由
1. 「起動」がめんどくさい
スマホは顔認証で0.1秒で開きますが、パソコンは起動に時間がかかり、パスワード入力も必要です。
- 解決策: パソコンを「シャットダウン(電源OFF)」ではなく「スリープ(画面を閉じるだけ)」にしておく。次に開いた時すぐに使えます。また「顔認証(Windows Hello)」対応の機種なら、パスワード入力も不要になります。
2. 「何をしていいか分からない」
大人は「検索」や「仕事」に使いますが、子供にとって面白そうなアプリアイコンがデスクトップになければ、ただの「光る板」です。
- 解決策: デスクトップに「マインクラフト」「YouTube」「お絵かきソフト」のショートカットを置いておく。まずは「遊び道具」として認識させましょう。
3. 「キーボード」が壁
ローマ字入力ができないと、検索すらできません。
- 解決策: 最初は「音声入力」を教える。慣れてきたら「寿司打(すしだ)」という無料のタイピング練習ゲームを親子で競争すると、楽しみながら上達できます。
最低限やるべきセキュリティ設定(子供の利用を親が管理する機能)
子供に使わせる前、これだけは絶対に設定しておきましょう。
Windowsの場合:Microsoft Family Safety
Microsoftアカウントで「ファミリーグループ」を作ると、親のスマホから以下の管理ができます。
- スクリーンタイム管理: 「1日1時間まで」「夜21時以降は禁止」などの制限がかけられます。
- 不適切なサイトのブロック: アダルトサイトや暴力的なサイトへのアクセスを自動で防ぎます。
- アプリごとの制限: 「マイクラはOKだけど、ブラウザは制限」といった細かい設定も可能。
- 設定方法: [設定] > [アカウント] > [家族] から設定できます。
Chrome (Chromebook) の場合:Google ファミリーリンク
Googleの強力な管理ツールです。スマホアプリ「Google ファミリーリンク」を使います。
- 利用時間の制限: お休み時間の設定などが可能。
- アプリの承認: 子供が勝手にアプリや拡張機能をインストールしようとすると、親のスマホに「承認しますか?」と通知が届きます。
- 位置情報の確認: PCを持ち歩く場合は、どこにいるかも分かります。
まとめ
パソコンは「魔法の箱」ですが、最初は「開けにくい箱」でもあります。 親が少しだけ「開けやすくする工夫(ショートカットなど)」と「安全の鍵(フィルタリング)」をかけてあげることで、子供は安心してデジタルの海へ漕ぎ出せます。
今週末、もう一度ホコリを払って、親子で電源を入れてみませんか?