【自由研究】小学生が「バイブコーディング」!?ManusとGoogle AI Studioでブラウザゲームを作ろう
「プログラミング勉強しなきゃ……」 そう思って参考書を開いたけれど、難しくてすぐに閉じてしまった経験はありませんか?
でも、もし「日本語でやりたいことを伝えるだけ」で、目の前でアプリが出来上がっていくとしたらどうでしょう。
今、エンジニアの間で「バイブコーディング(Vibe Coding)」という言葉が流行っています。 これは、難しいコードを自分で書くのではなく、「AIとノリ(Vibe)を合わせて、対話しながらアプリを作ってもらう」という新しい開発スタイルです。
今回は、この冬休みの自由研究にぴったりな、小学生でもできる「魔法のようなゲーム制作」をご紹介します。
2つの魔法の杖:Google AI Studio と Manus
今回使うのは、ブラウザだけで完結する2つの無料(※執筆時点)ツールです。
① Google AI Studio
Googleが提供する最新のAI開発環境です。「Gemini」という超高性能なAIが、あなたの指示通りにコードを書いてくれます。 登録してチャット欄に「〇〇なゲームを作って」と書くだけで、右側のプレビュー画面ですぐにゲームが動き出します。 「まずはAIで何か作ってみたい!」という入門に最適です。
② Manus(マヌス)
こちらはさらに凄いです。 単にコードを書くだけでなく、「アプリが動く環境」まで全部用意してくれます。 難しいサーバーの設定や、データベースの準備……そんな面倒なことは一切不要。 「公開して!」と言えば、世界中の人が遊べるURLまで発行してくれる、まさに未来のドラえもん道具です。
【体験談】「ブロックくずし」ではなく「ブロックブラスト」風ゲームが作れた!
実際に私がManusを使ってゲームを作ってみた時の話をしましょう。
私はパズルゲームが好きなので、スマホで人気の「ブロックブラスト(Block Blast)」のようなゲームが作りたいと思いました。 Manusの画面に向かって、こうプロンプト(指示)を打ちました。
「ブロックブラストみたいなブロックを配置して、一列揃ったら消えるパズルゲームを作って。ブラウザで動くようにしてね」
すると、ものの数分で画面上にブロックが表示され、マウスでドラッグ&ドロップできるゲームが完成してしまったのです!
データベースがあるから「ランキング」も作れる
さらに驚いたのがここからです。 ただ遊ぶだけじゃつまらないので、友達と点数を競いたいですよね。
「スコアを保存して、上位10人を表示するランキング機能をつけて」
普通、これを作るには「データベース」というデータを保存する箱を用意したり、コードを試行錯誤したりと、プロでも数日かかる作業が必要です。 しかしManusは違いました。
「AIが勝手にデータベースを用意して、ランキング機能を実装してくれた」のです。
私がコードを書いたわけではありません。ただ「ランキングが欲しい」と伝えただけ。 それだけで、自分のスコアが保存され、リロードしても消えない本格的なゲームが出来上がりました。
作り方は簡単 3ステップ
小学生のみなさんも、ぜひこの手順で挑戦してみてください。
Step 1: ツールを開く
簡単なゲームならGoogle AI Studio、 ランキングなどの保存機能が欲しいならManus(※招待制の場合あり)を開きます。
Step 2: お願いする(プロンプト入力)
「インベーダーゲームみたいなシューティングを作って」 「猫が魚をキャッチするゲームがいいな」 「背景は宇宙にして!」
友達にお願いするように、日本語で詳しく書いてみましょう。
Step 3: 遊んで、直す(バイブスを合わせる)
一発で完璧なゲームはできないかもしれません。 「動きが遅すぎるよ」「もっと派手なエフェクト出して」 そうやってAIに文句(フィードバック)を言いながら修正していくのが、「バイブコーディング」の真骨頂です。
「ここが違う」「もっとこういう風にして」と、修正してほしいことを考えて言語化する練習にもなります。 そして何より、この「遊んで、直す(トライ&エラー)」の繰り返しこそが、プログラミングの基本そのものなのです。
まとめ:アイデアがそのまま形になる時代
これまで、ゲームを作るには「プログラミングスキル」という高い壁を登る必要がありました。 しかしこれからは、「どんなゲームを作りたいか」という「想像力」こそが一番の武器になります。
「ブロックブラストみたいなゲーム、僕ならもっとこうするのに!」 そんなアイデアがあるなら、今すぐブラウザを開いて、AIに話しかけてみてください。
1時間後には、あなただけのオリジナルゲームが完成しているはずです。
さぁ、この冬は「消費者」から「クリエイター」への第一歩を踏み出してみませんか?